にほんブログ村前回の記事にコメント頂いたのですが、そのリコメが長文になってエラー出ちゃうので本文に書きます。
結論から言えば、当地のような人口減少が激しく、しかも生産人口が激減している地域での大家業は火中の栗を拾うようなもので決して勧められるものではありません。
だったら、なんでお前が大家やってんだよ!!って話になるのですが、当たり前のやり方で他人と同じ物件を所有してしまえば先々は悲惨な状況になります。
※だって人口減るのに賃貸物件は増え続けるのですから。
けれども、他所とは違う層をターゲットにして競合相手が少ないゾーンで勝負して行けば勝算はあります。
一例とすれば、我が家の1軒目アパートは鉄筋コンクリート造で防音や防火の面では鉄骨や木造物件とは明らかに優位性を持っています。
更には、駐車場を2台分、希望すれば同一敷地内の月極駐車場を契約してもらえれば何台でも止めれます。
※過去に1所帯で4台契約した事例、3台契約も多々あります。
立地もそこそこなので当地とすれば高めの家賃設定ですが、築20年を経過しても一度も家賃を下げることなく現在も高稼働率を維持しています。
二例目は2軒目の弱者アパート、こちらは最底辺の方でも入居できるようにした物件です。
最底辺??ようは生活保護者でも入居出来るように企画したアパートで、間取りは狭いですが一人暮らしだったら十分生活できるスペースを確保しています。(12所帯の物件ですが一般の方が半分以上入居してます)
単身者の生活保護者に対する家賃扶助金額と同額の家賃ですので間違いなく地域最安値(-ω-)/
そして一般の方は退去もあるかと思いますが、保護世帯は正当な理由がないと引っ越し出来ない!!って規則もあって、長期に亘って入居してくれると考えられます。
それと他の物件との競争で優位に立つうえで欠かせないのが初期投資金額を如何に抑え込むか??って事です。
建設時期で費用は大きく変動しますが、同じものを建てるなら出来るだけ安く建てるのかが勝負です。
一昔前はCM方式だとか施主支給だとかを宣伝している方をネットでよく見かけたが、それらは手間の割にコストダウンの効果は非常に少ないです。
例えばですがCM方式などはCMマネージャーに支払うコンサル料が意外に高額なのと、施工不良が有った場合の責任の所在が明確でないという問題もあります。
名前も聞いたことも無い専門業者数十社と契約し、その業者に施工してもらう・・・10年後に全社存続していればいいけれど、不幸にして倒産してたらアフターはどうするのでしょうか?
施主支給に関しても、個人の立場で購入する施主と、年間で数億円も購入する建設会社で購買単価がどういう金額になるか?って考えれば直ぐに答えは出ると思う。
そして一般的には施主支給された設備の取り付け費は通常よりも高額になるし、設備のトラブルの際に製品の問題なのか工事の問題なのかが分からないケースが多く後々揉めるのが目に見えるのです。
だったら、建築会社に全部任せればいいの??って話になりますが・・・
ここで大事なのは安心して任せられ、そして価格競争力もある会社を探すことです。
どうやって探すのかといえば、一番いいのは建設業界で長く働いている方・・・出来れば営業の人に情報を貰うのが良いでしょう。
社歴、実績、財務状況、受注状況等々、その業界に居る人は同業他社の動向も良く知っています。
どの会社もそうですが年間受注高、同じく完工高を維持するために営業戦略も時期・状況によって変貌します。
例えばですが、予定していた案件が失注してしまい、スッポリ受注予定に穴が開いた会社が有れば、その会社は必死になって受注案件を探すでしょう・・・多少利益率を削っても。
そういう会社は沢山あるし、会社によっては年度初めに受注予定無し!!って状態で新年度をスタートする会社もあります(^-^)
目先の受注に一生懸命な会社であれば発注者の予算に合わせた受注を真剣に考えるはずです。
コストダウンの方法は星の数ほどありますが、細かいの積み上げるのよりも簡単にやる方法は・・・
建築会社に泣いてもらう!!これが答えです。
※それ以上にインパクトが強いのは補助金を使う!!ってのもあります。
そして物件としての差別化を図る方法・・・
一般的なアパートでは差別化を図るのは簡単ではありません。なぜなら、専業メーカーが長い月日と膨大なマンパワーを投入して商品開発をしている中での今だからです。
そういった状況の中で差別化を図るのは入居対象者を絞り込むことです・・・
現在、私が相談に乗ってる方に提案しているのは、『女性看護師専用アパート』です。
・・・簡単じゃね~か!!
って思われるかもしれませんが、このターゲットに支持されるためには、かなり高い防音性能が求められます。(上下左右)
この防音性能をクリアするためには一戸建て、分譲マンション、賃貸ならRC造以上の物件となり家賃も高額になります。
彼女たちは夜勤をこなし、そして休みも一定ではありません。すなわち、夜でも日曜日でも正月でも働くことが普通なのです・・・
そのために平日の日中部屋で就寝している事も多く、逆に真夜中や早朝に洗濯機を回したり掃除したりもします。
そうなると周囲の入居者とは生活時間帯が違うのでトラブルになりますよね~
それを解決する住処を提供できれば入居希望者は直ぐに集まると思う。
※この案件に関しては浮床、ふかし壁を採用し吸音パネルと防音材を多めに使う事によって理論上は分譲マンション並みの防音性能を実現できます。
しかもコスト上昇は若干です(-ω-)/
長々と書いちゃったけど、ようは一般の大家さんが見向きもしないような市場を開拓し、その市場で悠々と大家業をやるのが最終目標です。
当然ながらリスクを減らすためには建築費の圧縮、そして長期に亘って家賃下落の可能性を低くすることが大事です。
他にも様々なジャンルや方策は有るとは思うけど、立地や面積、そして施主の属性・自己資金から考えれば、この方向で進めるのが最善かな~って考えてます。